陣形の作り方その①~【攻撃陣形】【ブラウンダスト/新星アリーナ】
昨シーズンは2期連続の2位でした。なんゆさん強すぎます。
さてこの記事では皆さん悩まれているであろう新星アリーナにおける陣形について、上位者がどのような方法で陣形を作っているか、具体的に解説してみたいと思います。
1.陣形を作る前の基礎知識
まず、陣形を作る前に、こちらの記事で基礎知識を知っておいていただけるとありがたいです。
その上で本記事は、”クリスタル帯以上、チャレンジャー未満"の方向けの記事になることをご留意ください。(チャレ帯到達者は読み物としてお楽しみくださいw)
またこの記事においては、横列のことを段、縦列のことを列と呼ぶことにします。
(1)火力段の考え方
現在の環境で陣形を構築するにあたり一番最初に考慮すべき傭兵がいます。
それが、☆4最強傭兵である支援傭兵”ヘファイシア”になります。
このヘファイシアの支援範囲は支援対象から前に4マスという支援範囲になることから、必然的に”メインのアタッカーが並ぶ火力段”が存在することになります。
この”メインのアタッカーが並ぶ火力段”を、上段、中段、下段のどれにするかによって、陣形の形がある程度決まることになります。
この火力段をどこにするかは、原則的には3すくみの関係になっています。
例えば中段陣形VS下段陣形で見ると、
中段陣形側は、相手の中段陣形の傭兵(ヘファイシア)を突破すれば、こちらの火力が相手のメイン火力段である下段に攻撃が届く一方、相手はこちらの下段傭兵&上段傭兵を突破しなければ、こちらのメイン火力段まで攻撃が届きません(挑発傭兵を考慮しない場合)。
このように相性が悪い段陣形からは、相手の火力列に攻撃が届くスピードにおいてディスアドバンテージを負いやすいです。
よって、環境に多い火力段陣形に相性がいい段陣形を採用することが、勝率を上げるベースに繋がります。
(2)初手を誰にするか
次に考慮するのが攻撃の初手になります。
攻撃の初手で主に使われる傭兵の一例です。
デカ・アヤン スルー 十字
スカーレット 最前 十字
ヴィオラ 最後尾 縦5マス
リデル スルー 縦5マス
イリス スルー X字
ウンラン 最後尾 横2マス
攻撃陣形においては、相手の傭兵にバフがかかっていない最初の攻撃は非常に重要で、この初手の攻撃で多くのアドバンテージを得られると、攻撃勝率の向上に貢献することが多くあります。
また最近助力者が実装されたセレスも非常に強力な支援傭兵であるため、こちらの傭兵が育っているのであれば出来る限り陣形に組み込んでヘファイシア&セレスのダブルバフ運用をするのがオススメです。
幸い、支援範囲が共存しやすいので無理なく組み込めるはずです。
以上を踏まえて、具体的な陣形構築手法について見ていきます。
2.攻撃陣形
まずは攻撃陣形から説明します。
いやいや、俺は防衛陣形のことが聞きたいんだ!
って人は、こちらの記事をご確認ください。
目指すべき勝率は防衛勝率にもよりますが、
マスター帯では75%、グラマス帯では80%、チャレ帯では85%くらいです。
こちらについては、3つの方法を紹介します。
(1)汎用的なフレームから組み立てる
以前の「紅茶の妖精さんインタビュー」の中でもありましたが、強い陣形の”フレーム(=形)”というものがある程度存在しています。もちろんまだ発見されていない形もあるかもしれませんし、新規傭兵の実装などで、強い陣形が生まれたり、また消えたりします。
よって下記で紹介するフレームは、2021年1月14日現在ということでご認識ください。
またフレームを網羅的に紹介しているわけではないことをご認識くださいませ。
基礎知識でも触れたとおり、ヘファイシアバフをかける火力段がどこになるかで、類型化して見ていきましょう。
①上段火力陣形
・オーソドックス
全陣形の中でも1番よく見る陣形だと思います。
この陣形の強みは、
①初手の傭兵を自由に選べる
②相手の中段下段陣形のどちらからの攻撃も、下段の傭兵で受けられる
③その特性があることから、防衛においてもそれなりに強い
④1番多い形なので、こちらの上段初手が刺さりやすい
という特長があります。
逆に防衛時においても1番意識される陣形なので、対策陣形が蔓延っているというデメリットもあります。
・相手の初手ヴィオラ対策アレンジ
"オーソドックス"は相手の初手がヴィオラだった時に、かなりの痛手を被る事が多いです。そのため、相手の中段・下段ヴィオラを対策するために、カーソンとかを下段の1番後ろに配置する陣形です。
それ以外の挙動は、基本的にはそこまで変わりません。
上段火力陣形は下段火力陣形と相性が悪いです。下段火力陣形に対する攻撃勝率をよくするには、こちらの下段に配置する傭兵の耐久力が重要です。
挑発傭兵である必要は必ずしもないので、イリス・マルティナ・デナリサ・ゼノン・イザベル・セレンディア・カーソン・ジェイデンなど、耐久力の高い傭兵を下段に配置して、相手の攻撃を受け切ることが重要になります。
②中段火力陣形
・紅茶陣形
Beginners所属の「紅茶の妖精」さんが中段火力でのヨハンジェイデンを採用したのが発祥。
セレス・アーチェが来るまでの環境において、下記の上段初手イリス陣形とあわせて上位環境で1番使われた攻撃陣形だと思います。(ひいき目の可能性もあります)
ヨハンは主に下段火力で使われるケースが多かったのですが、中段火力で使うというアイデアです。
この陣形の強みは初手の自由度の高さです。写真のスカーレットを始めとして、デカやライアン、ヴィオラなど様々な傭兵が使われました、
相手の上段火力陣形に弱いのと、相手のリデルがかなり刺さりやすいので、環境に応じてアレンジしてみてください。
また、防衛が弱いという欠点があります。
・飛行機
アールケミストさんに陣形名を教えてもらいました。
中段陣形はイリス・リデルなどの上下に範囲がある攻撃が怖いです。
こういった傭兵の攻撃で致命傷を負わない陣形というのが中段陣形を構築する際のポイントになります。
それを考慮したのがこの陣形です。相手の上段・下段の攻撃を、こちらも上段・下段最後尾の挑発傭兵で受けながら、中段火力陣形についてはこちらの初手(写真ではデカ)で壊滅させるというコンセプトの陣形です。
紅茶陣形同様、上段火力陣形に弱いので、その対策は必須になります。
中段火力陣形における上段火力陣形対策ですが、上段にゼノンやブリテンなどの、横に範囲がある傭兵を配置する、ナタリーマリアでロックオンどーんする、リデル・ヴィオラを採用する、下段に挑発傭兵を配置して上段の攻撃を誘導する、などがあります。
③下段火力陣形
・オーソドックス
上段陣形と違って、中段に多くの傭兵を配置することが難しいので、この様な形になります。
上段に多くの傭兵を配置すると、より中段火力陣形に弱くなりますが、中段に傭兵を多く配置すると、相手の”縦方向に攻撃範囲がある傭兵”に弱くなるので、バランスが重要になります。
・上段初手イリス陣形
スイ実装直後になんゆさんが作った陣形が発祥です。
下段火力ながら上段初手でイリスを動かすことで、相手の中段・下段からの攻撃を誘導しながら、同時に相手の上段・中段の傭兵に誘惑を撒くことで、本来下段火力陣形が苦手とする中段火力陣形と互角以上の戦いが出来るという特長があります。
現在はかなり対策が進んでいますが、いまだによく見られる陣形です。
このままではアーチェに弱いので、周りの環境をよく見ながらアレンジしてみてください。セレスがいるなら無理なく採用できそうです。
・ヨハン採用下段火力陣形
えりん陣形(ヨハン採用・初手ヴィオラ)などに見られる陣形です。
下段陣形は基本的に初手挑発が前提となります。そうしないと相手の初手中段・下段攻撃が怖すぎることが要因です。
そのため、初手に挑発傭兵ではなくてヨハンを採用した陣形です。
この陣形も相手のアーチェに弱いので、ジュリーの位置やカーソンの位置・挑発タイミングは見直す必要があるでしょう。
紅茶陣形同様、初手を自由に選べるというメリットがあります。
下段火力陣形の中段火力陣形対策ですが、私があまり下段火力陣形を使わないので知見が乏しいですが、上段に挑発傭兵を配置するとかでしょうか。
この、” 汎用的なフレームから組み立てる”手法をよく使うランカーは、なんゆさん、紅茶の妖精さん、alajasさんなんかはこの手法を使っていることが多いと思います。
なんゆさんの場合は汎用的なフレームから組み立てるというよりは、なんゆさんの作ったフレームが汎用的になる、という表現の方が正しいかもしれません。
ここで紹介したフレームそれぞれに、ここに書いた以上に多くの強さ弱さが存在します。
実際には自分で使ってみて、どういう陣形に負けるのか、その陣形に勝てるようにするにはどうするのかを繰り返し検証してブラッシュアップさせていくことが、グラマス帯、チャレ帯に到達する方法なのかなと思います。
また、セレスの実装によって新しいフレームが出てくる局面なので、流行陣形はチェックして研究を怠らないことも重要です。
(2)使いたい傭兵・陣形から組み立てる
これは斬新なオリジナル陣形に見られる手法です。
環境において例えば、"初手にこのバフをかけた○○が強い"だとか、"こういう陣形の形が強い"と考えた時に、"その○○を最大限生かす"陣形を1から模索する方法です。
この手法を使っているランカーは、千両なすびさん、男性22歳さん、えりんさん、もちろんなんゆさんも最初はこの手法で陣形を作っていますね。
ただこの手法を使うのは、基礎知識のみならず、さらに深い深い知識とアイデアが必要になるので、最初はあまりオススメ出来ない手法ではあります。
(3)リスペクトの上アレンジする
1番最後に書きますが、こちらの手法が1番オススメ出来る手法になります(小声)。
(1)も(2)も実際にはなかなか難しいです。そもそも初手にどの傭兵が刺さるかなんて、かなりの回数を回さないと分からないですし、ランク帯によっても、時期によってもコロコロ変わります。
そのため、これまでの記事でも書いていますが、上位の方の陣形を1回リスペクトして使うという方法です。私もですし、チャレ帯にいるような強者の方たちも行っている方法です。(使うときは、リスペクトさせてもらう方への感謝を忘れないようにしましょう)
リスペクトさせてもらったそのままで、ものすごく連勝できることもあるでしょうし、自分のランク帯や保有しているルーン(ルーンはホントに大事です!!)、凸状況によっては自分では使いこなせないということも多くありますし、上位者の陣形はすぐに流行するので使えなくなるスピードも速いです。
そこで必要なのが”アレンジ”です。
アレンジするためには周回中の自分の陣形の動きをよく見ておく必要があります。
下記の様な着眼点を持って戦闘画面を眺めましょう。
①どういう陣形に負けるのか?
・初手が刺さっていたのか?刺さっていたのに負けたのか?
(あまりにも刺さらないなら、初手を変えてみましょう。刺さっているのに負けていることが多いなら、陣形が環境にあっていないかもしれません)
・どういう形の陣形に負けやすいか?
火力段がカチあった時なのか、相性が悪い火力段陣形を相手にした時なのか
・どこが変わると、その陣形に勝てるようになるか?
②仕事をしていない傭兵がいないか?
・挑発傭兵はその位置で挑発する意味があるか?
・倒してほしい相手の傭兵を倒せているか?
・攻撃範囲を活かせているか?
実は陣形をガラっと変えなくても、例えば相手の○○を耐えていれば、倒せていれば…っていう”たった1手”で勝敗が変わるケースはよくあります。
ルーンを変えてみたらいけた(こちらのルーン”でも”いけた)、順番を変えてみたらいけた(この順番”でも”いけた)、ホランじゃなくジェイデンにしたらいけた(こっちの傭兵”でも”いけた)、など、陣形の見直しには様々な方法があるはずです。そういう観点で勝敗を見てほしいと思います。
アリーナチャンプ経験者である鳥ちゃんのtweetも引用させてもらいます。
ブラダス陣形の作り方
— 鳥ちゃん@ブラダス (@monanotorichan) 2020年8月24日
概要
①いきなりオリジナル陣形を作るな!
②陣形をパクる時は防衛取れそうな陣形ではなく攻撃強そうな陣形をパクれ!
③パクった陣形の形がどのキャラに強くてどのキャラに弱いのか把握しよう!
④強みをなるべく維持しながら他のキャラに入れ替えられないか考えよう!
次は防衛陣形・攻防両用陣形について書きしたので、こちらも参考にしてみてください!
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